報復しないイラン 暴走した組長の末路 中東の平和

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  • Опубликовано: 18 сен 2024
  • 7月31日にハマスの政治局長というような役職にいたハニヤ氏がテヘランで殺害をされ、イランはイスラエルに対して報復を宣言したが、いつまでも報復は行われず、とうとうイスラエルとハマスが停戦協議を行う間、報復は見合わせる、と発表した。
    この事件が起こった当初、自分は中東情勢の分析には東映ヤクザ映画のセオリーを使え、という教えに従い、イランは身の程知らずな戦を仕掛けた三下の組長であるハマスを切り捨て、おそらく裏でイスラエルに詫びを入れている立場なので、とてもイスラエルに報復などしないだろう、という仮説を述べた。
    その後、はたしてイランの報復攻撃があるのかどうか、毎朝チェックしていたのだが、結局、報復を見合わせる、という今回の発表にいたった。おそらく停戦協議が終わっても、あれやこれやの理屈をつけて、イランによるイスラエルへの報復はないままに終わる、と自分は予想している。
    イスラエルはユダヤ国家であり、イランはイスラム教シーア派を奉じている。シーア派とは、その昔のイスラム国家の指導者カリフの後継者争いで、マホメットの親戚筋にあたるアリーを立てようとした勢力が、アリー暗殺に怒り、その後も強固な派閥を組んで本流のスンニー派に対抗しているものだ。自分の個人的な憶測では、特にイラン(ペルシャ人)の場合、イスラム教改宗前にはゾロアスター教徒であったために、シーア派にはゾロアスター的な善悪二元論の要素が含まれており、イスラム教本流のスンニーに対する強烈な対抗意識があると考えている。
    アラブの盟主とも言えるサウジアラビアは、パレスチナのアラブ系住民を支援する立場だが、近年イスラエルと急接近している。おそらくその危機感から、ハマスはイランの庇護下に入り、昨年10月の対イスラエル大規模攻撃を実行するに至ったのだろう。しかしイランから見れば、ハマスのようなアラブ人の跳ね上がりがイスラエルと大戦争を構えるようなことをしたのは、とんでもない暴走であり、許しがたい暴挙だったのではないだろうか。
    これまでの経緯もあるので、イランは表向きハマスの支援者である様子を装うが、実際にはすでにハマスを見限っており、ハニヤ氏殺害の件も、イラン公認で実行された可能性がある。また、イラン内部でも関係者には相応の処分が行われていることも考えられる。
    ハマスとしてはとんだ自滅的な行動に出た、ということだろうが、大きく中東の平和を考えれば、彼らが退場することによって、世界は平和に向かって一歩前進することになる、と考えることもできるだろう。容易に善悪を決めつけることはできないが、とりあえず報復はない、ということで一応の安心は確保できたことになる。
    #報復しないイラン #暴走した組長の末路 #中東の平和

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